建築塗装作業 技能検定

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建築塗装作業 技能検定制度とは

技能検定とは、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、 職業能力開発促進法に基づき実施されています。 昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、現在129職種について実施されています。
技能検定の合格者(全職種)は296万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。

技能検定の実施機関

技能検定は、国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、 試験問題等の作成については中央職業能力開発協会が、試験の実施については各都道府県がそれぞれ 行うこととされています。 また、各都道府県の業務のうち、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。

技能検定の等級区分

建築塗装技能検定には、現在、1級、2級があります。
それぞれの試験の程度は次のとおりです。

1 級 …… 上級技能者が通常有すべき技能の程度
2 級 …… 中級技能者が通常有すべき技能の程度

※建築塗装では、「特級」「3級」はございません。

技能検定の合格者

技能検定の合格者には、厚生労働大臣名(1級)または都道府県知事(2級)の合格証書が交付され、 技能士と称することができます。 また、他の国家試験の受験や資格取得に際して特典が認められる場合があります。

試験内容

試験は、検定職種ごとに実技試験及び学科試験が行われます。
実技試験は、原則として、試験日に先だってその課題が公表されます。 試験時間は概ね4~5時間で、標準時間と打切り時間が定められています。
学科試験は、全国統一して職種(作業)、等級ごとに同一の日に行われます。

・塗装(建築塗装作業)実技試験概要(令和4年度より変更あり)

1級 次に掲げる製作等作業試験を行う。

(1) ラワン合板に、合成樹脂エマルション系複層塗材塗装(凸部処理を含む。)を行う。
試験時間 下吹き3分 模様付け2分
※「合成樹脂エマルション系複層塗材塗装」と「多孔質ローラーブラシ塗り」の選択制だが、東京開催では会場等の理由により選択制では無く、「合成樹脂エマルション系複層塗材塗装」のみで実施
(2) ラワン合板に、刷毛によりつや有合成樹脂エマルションペイント(2回塗り)塗装及びローラーブラシにより合成樹脂エマルションペイント塗装(パテ地付けを含む。)を行う。
標準時間 4時間 打切り時間 4時間20分
(3) 吹付け塗装によるスプレーパターン作成を行う。
試験時間 2分

2級 次に掲げる製作等作業試験を行う。

(1) ラワン合板に、合成樹脂エマルション系複層塗材塗装を行う。
試験時間 下吹き3分 模様付け2分
※「合成樹脂エマルション系複層塗材塗装」と「多孔質ローラーブラシ塗り」の選択制だが、東京開催では会場等の理由により選択制では無く、「合成樹脂エマルション系複層塗材塗装」のみで実施
(2) ラワン合板に、刷毛によりつや有合成樹脂エマルションペイント(2回塗り)塗装及びローラーブラシにより合成樹脂エマルションペイント塗装(パテ地付けを含む。)を行う。
標準時間 4時間 打切り時間 4時間20分
(3) 吹付け塗装によるスプレーパターン作成を行う。
試験時間 2分

・塗装(建築塗装作業)学科試験概要

1級・2級

真偽法及び四肢択一法 50題

試験時間 1時間40分

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